予定では、ハシゴ谷乗越から真砂へ入山、八ツ峰下半から上半部を登り池谷乗越、チンネ左稜線を登り真砂、ハシゴ谷乗越から下山 というものでした。
天気予報では週の前半が悪いということで、予定を変更して後半にしましたが、実際は前半の天気は良く、後半は不安定な予報となりました。そんな不安を抱えながらの入山となりましたが、「天は我々に味方」してくれました。
8月16日(木)
猛暑の中、予定通り黒四ダムから真砂沢キャンプ場に入山し、ヒュッテで仕入れたビールで乾杯! 今回アルコールは現地調達。(金で済ませるものなら荷物は軽い方が良い) ただし、ヒュッテにも50本の在庫しかなく いつ補充されるか不明?との不安にさせる状況でした。
8月17日(金)
八つ峰縦走の為、3時起床5時出発の予定を少し遅れて5:20頃出発する。長次郎雪渓からⅠ、Ⅱ峰間ルンゼの雪渓を順調に登り、ヒュッテの人が悪いかもと言っていたシュルンドも難なく越える。
しかし、その先のスラブと草付きのルンゼが長かった。テントと登攀用具を持っているので、なんと記録では小一時間でコルまで登れるというところを 2時間半位かかってしまった。Ⅰ峰往復は疲れてカット。
コルからは、岩稜を登ってはケンスイを繰り返す行程が続き、Ⅴ峰のケンスイを終えてⅤ、Ⅵのコルに着いたのは14時頃になっていました。目の前で熊の岩のキャンプ地が呼んでいます。上半部は諦めて熊の岩のオアシスへ直行です。上半部を昨年登っている平石さんは、これで八つ峰完登です。
熊の岩のキャンプ地は、雪渓と岩に囲まれた素晴らしい環境です。前から目にはしていたのですが、これほどの場所とは思いませんでした。真砂から八つ峰経由で持ち上げた ビールの味は、また格別です。
8月17日(土)
今日は、チンネ左稜線を登り、熊の岩のテントを撤収して真砂に下りるという 長い行程なので3時起床5時出発と予定通りの行動となる。
池ノ谷乗越まで雪渓を約30分で登り、池ノ谷ガリーを下って三の窓まで約1時間強で到達する。雪渓をトラバースして左稜線に取り付いたのが 7:00。
平石さんが前回奇数ピッチを登ったので今回は偶数ピッチ、奇数ピッチは、目さんと吉岡が交代で登ることにする。
浅い凹角からスタートし、リッジ、フェイスと何ピッチ登ったのか?良く覚えていません。特に難しい所はありません。所々にある水平のナイフリッジは、高度感があり傾斜の強い登りより不安定で悪く感じました。
ルート中の核心部、少しハングしたピッチを目さんが挑戦しましたが、核心手前での登りに不安を感じて、悪いけどロワーダウンしてもらいました。前回平石さんが登っているので吉岡がリードします。しかし調子に乗って登りすぎ、50mザイルが足りなくなり(途中で切るべきでした)、5mほど確保地点を上に登ってもらいました。ランニングビレーもカラビナが足りなくなって ランナウトぎみとなってしまいました。(反省) 丁度私が登っている頃、雷雲が発達してきて「昨年の二の舞か?」と下では心配していたようですが、雷にも遭うことなくしばらくすると青空が戻ってきました。
そこからナイフリッジを3ピッチほど登ると終了点のチンネの頭に到着。(15:00頃) 約8時間の登攀時間でした。
頭からしばらくクライムダウンしてケンスイ1回で池ノ谷ガリー上部に着く。長次郎雪渓を下り熊の岩のテントに戻ると見た顔が隣のテントにある。どんぐりの柳瀬さんです。明日チンネに行くそうです。
テントを撤収してまだ明るい18:30頃真砂沢に到着、さっそくビールを仕入れに行きましたが、心配していた通り売り切れとなっていました。でも日本酒もある、まっこりもあると不自由はしませんでした。
8月19日(日)
朝ゆっくり起きて、キーウィーとお茶でまったり、特製のざるもどきで冷やしたソーメンを食べる。
はしご谷乗越から内蔵助谷をなるべくゆっくり歩いて下ったが、暑いことに変わりなし。内蔵助谷出合からは少し雨に降られたが、傘でしのぐ。バス停までの30分の登りは雨上がりのむっとした空気の中を我慢して登りきる。
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