2010年1月24日日曜日

八ヶ岳 阿弥陀岳 北西稜  雪稜登攀

                                 1月24日                                                         吉岡、平石(記)
今回は北稜P3名、北西稜P2名の計5名での入山。
吉岡さんと平石は北西稜へ向かいます。
摩利支天沢を越え、行者小屋へ向かう沢沿いコースと樹林帯コースの分岐は樹林帯へ、しばらく進むと緑ロープが張られた
顕著なトレースが阿弥陀の方に付けられているところから別行動となりました。

休憩していると結構寒いので歩き始める(8時40分頃)。
15分ほどでトレースがなくなってしまった、
右手に沢状地形が見えましたがそのまま樹林帯を直上、膝下~股下ラッセルで交代しながら高度を上げていくと 
後ろから2人パーティが追いついてきた、挨拶を交わすと同じく北西稜とのこと。
ラッセルを交代してもらいしばらくして吉岡さんのGPSを見ると尾根が一つずれていて北稜へ向かっていることが判明、
右上に北西稜が見えていた。

どうやら沢状のところをトラバースするのが正解だったようです。(9時45分頃)
間違えたところまで戻り、沢をトラバースしてキョロキョロしていたら顕著なトレースがまた現れた。
このトレースも急傾斜になっていくところで消えてしまったが、もう尾根は目の前、しかしここから急斜面のラッセルで
塹壕を掘っているみたい?になり、最後はアイゼンを着けて吉岡さんが木登りに突っ込む。(11時25分頃)

平石はもうちょい胸ラッセルでトラバースしてじりじり上がっていったんですが、吉岡さんがロープを出してくれたので
強引に木登りで上がった。(11時50分)
尾根には下からのトレースがあり、もう少し下の方で尾根に乗っかるのが正解のようでした。


アプローチで見かけました。
ちょっとボケていますが、カモシカの子供です。近づいても物怖じしません。
飯場の人に手なずけられたかな?

うっすらと残るトレースも次第に消えて膝下ラッセルが延々と続く、森林限界を超え左を見ると北稜がバッチリ、手を振る隅田さんが見える
無線で交わされる北稜Pのコールを聞きつつ登り、岩稜帯の手前に到着。
天気は最高で全天快晴で後立、穂高、乗鞍、御嶽などなどくっきりと遠望でき隅田さん曰く日本の山がすべて見えると無線で言っていましたが、まさにそんな感じでした。

多分第一岩峰取り付きの1ピッチ手前の下
やっと取り付いたといった感じでアンザイレンしてスタート(13時15分)
岩稜・雪稜帯は平石の先頭でコンテで登り始める、脚に疲労感が。。樹林帯のラッセルで消耗してしまった、途中からスタカットで吉岡さんが先に第一岩壁基部に到着。(14時20分)

1P平石、岩壁を右に回り込んでからルンゼ状を第二岩壁に向かって登っていく。
傾斜はそれほどでもないが支点が何もないので草付きにスペクターを打ち込む。
数m登るとハーケンが顔を出していた、このピッチで見た支点はそれしかなかった。
あとは気休めに岩にスリング引掛けて登るが外れたので役立たず。。
凍った草付きにアックスを打ち込み岩の間にアックスを引掛けたり、緊張感あるクライミングをしているうちにあと10mのコール。
かなり中途半端なところで何も無い、見上げると3m上にスリングの掛かりの良さそうな岩角があったのでそこでビレイ点を作り吉岡さんに登ってきてもらう。 


2P吉岡さんルンゼ状を登っていくが途中で右足のアイゼンが外れたとのことで
しばしらく停止、ビレイ点からは吉岡さんの姿が見えないが
微妙なところでよく着け直せたなぁと感心してしまう。
半分くらいロープが出たところでビレイ解除のコール、第二岩壁基部に到着した模様。

このピッチもハーケンが1つだけで1P目より傾斜があっていやらしいピッチ、
さすが吉岡さんだなぁと思った。ビレイ中冷え込んできてとても寒かったので一気に登ったら息が切れてしまった。。
動画があります

最終ピッチ手前のトラバース箇所


第二岩壁基部にはハンガーボルト2本、ルートは左側に回り込み右上。
1P平石(16時すぎ?)、40cm程度のバンドを25mくらいのトラバース、岩が出っ張っているので慎重に進むが、寒くて身体の動きが悪い右上する手前にハンガー2本、ピッチを切るか無線で相談。
一気に行っちゃおうかというところで、行者小屋前で待機中の堀口さんからロープが足りなくなるかもという無線で、ここでピッチを切る。
核心ピッチは吉岡さんにお願いすることに。(16時40分くらい)

最終ピッチの出だし

2P吉岡さん、残置スリングが2箇所ありその後は直上する基部までトラバース、そして核心のフェース。
ホールド・スタンスは外傾、ハーケンは右手の岩との間にベタ打ちしてある。
吉岡さんは「落ちるかもしれないからビレイよろしく」と言った後、アックスを慎重に決め、じりじりとかつ大胆にドライツーリングで抜けていきま
した。もう暗闇はすぐそこまで迫っていたので平石はぐいぐい引っ張ってもらい核心はA0とハーケンにアックス引掛けたりして体を上げハンガーボルトの終了点
へ到着。(17時10分くらい?)




ハーケンべた打ちの垂壁を越えると終了です。
ここから1Pだけロープを出して縦走路へ抜け岩陰でロープを仕舞う、半月が出ているので真っ暗ではないがここでヘッドライトを取り出す。

お待たせしてしまった北稜Pの皆さんは最終ピッチを抜けたのを見届けて頂いた後、一足先に美濃戸へ下山していきました。(上から明かりが見えました。)

10分くらいで阿弥陀岳山頂、完登の握手をして直ぐに中岳沢から行者小屋へ下降、小屋の前で装備を解いて休憩をとる。
携帯の電波(DoCoMo Foma)が入ったので、美濃戸で待っている堀口さんへメールを送信(18時55分)して下山、駐車場に到着(20時15分)すると暖かい紅茶が待っていました、ありがとうございました。


尾根を一つ間違えた時点でとりあえずもとに戻りましょう。
天気も抜群に良かったので、行けるところまで行ってみようかなぁ、
ラッセル終わればなんとかなるかも~、でも頭の中には残業がよぎり始める。
上部の岩壁は一気に抜ければ明るいうちに~、とずるずると。
悪いところは結果的に吉岡さんのピッチになってしまったし。。反省しております。

北稜Pの皆様、お待たせしてスミマセンでした!。
帰りは堀口さんに運転を全部して頂いて&飛ばして頂いて八王子着。
ちなみに私が家についたのはちょうど0時でした。

一本尾根を間違えて登ったところが、ちゃんと出ています。
このまま登ったら、北稜ですね
中間のトラックが詰まった所は、木登りになった所です。
次に行く時は、もう少し手前でトラバースしてから行きましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿