2011年8月27日土曜日

奥秩父 笛吹川東沢 釜の沢西俣


                                                              2011年8月27-28日 
                                                           
                                    吉岡、大木場、隅田、恩田、柳沢、目
                                                                      
8月27日(吉岡、記)
 前日、明大前と八王子組に分かれて出発。途中談合坂で合流して、道の駅みとみに行く。雨が降っていたので、建物のひさしの下に野天で仮眠する。
 朝、西沢渓谷入り口の駐車場に移動して、出発する。他に沢に入るパーティーは1組見かけただけだった。鶏冠尾根入り口の渡渉地点で、沢靴に履き替えて遡行を始める。山ノ神まで、途中ホラの貝入り口を見学しながら捲き道を行く。

ホラの貝入口

東のナメ
山ノ神を過ぎると渡渉を繰り返しながら進むが、雨で増水した流れは、強く、深いので緊張する。 東のナメを過ぎたところに有る、瀞の左岸がスラブになっている所をトラバースしたが、雨で増水している上に濡れているので、ヒヤヒヤ物だった。下で隅田さんと目さんに待機してもらい、少し段になった所で対岸の浅瀬にジャンプしてやっと越えた。

テン場
 信州沢を左に分け東沢に入る。魚止めの滝を左から越えた上部、千畳のナメに上がる所が増水で悪くザイルを出して通過、千畳のナメも増水しているとイヤだな・・とおもったが、傾斜が無いのでペタペタと楽しむ。雨が降って増水していると、ナメの多い沢は恐怖の滑り台となり、楽しむ所ではなくなってしまう。
 両門の滝が近づいてくると、快適そうなテン場が所々に見られた。後から考えると、この周辺で泊まるべきだった。翌日の天気によっては東俣を登ることが出来るし、快適な夜が過ごせたはずだ。
 両門の滝は西俣に入るので、滝の左側を捲く。捲きの途中に垂直の岩場があり、シュリンゲをお助け紐のようにして通過する。その上はまた増水した滑滝となり、釜を持った約1mの滝のところでアクシデントが起こりました。
釜を滝の流水近くまで少しトラバースして、小さなホールドで滑る足を何とかごまかし、滝の上の段にかけて乗り上がるのですが、後続者が絶えられそうも無いので、手を取って引っ張り上げようとした時足がすべり、耐え切れず手を離してしまいました。釜に落ちるだけでは、何とも無かったのでしょうが,落ちた拍子に打ち所が悪く右肩を脱臼してしまいました。
(後日談:病院で診察してもらったところによると、肩の骨がずれただけでは?ということです。完全に脱臼した場合、初めての人は元に戻すことは出来ないそうです。)
肩を脱臼する女性は、何人か知っていましたが,皆自分で入れてしまうので少し待てば大丈夫かなと思いましたが,今回が始めてで治りそうにありません。応急処置として何をしたら良いか?腕を吊るくらいしか頭に浮かびません。後は体を冷やさないようにしないと、と考えました。あせりました。
そして今後の行動として、登るか、下るか?に悩みました。今回の装備は、10.5mmX30mのロープが1本、滑滝が多くトラバースで振られる状況が考えられます。登るにしても、下るにしても困難な状況が続くでしょう。結論として時間はかかるが上を目指すことに決定して、時間も遅くなっていたので、今晩は滝の手前の小さなスペースを整地して泊まることにしました。
8月28日
起床すると肩が元に戻ったという報告に全員歓喜する。
朝食の焼きそばを食べて出発準備をする。肩が戻ったとはいえ無理はさせられないので、荷物を振り分けてザックを軽くして出発する。しばらくすると青空が広がり、今日は晴れるのかなと期待したが,登るにつれ、また雲が広がり再び雨が降り出す。
沢はナメ滝が続き、ほとんど直登出来るらしいが、捲き道がある所は捲き道を選びゆっくり登る。単調な登りになり長く感じる。途中の二股で左沢に入り30m滝に出会って間違いに気づき引き返した。インゼルで両側が滝になっているところを過ぎ、そろそろ源頭に近づいてきたので、ミズシに上がる尾根道を探しながら登ったが,それらしき道は見つからず、最後まで沢を詰めて登山道に出たが、特に悪いところも無かった。
ここからが長かった。登山道の急登をやっと登りピークに出ると、まだミズシだった。ガスの晴れ間に見えた甲武信は、まだ遠い。傾斜はゆるくなったが雨の中、もくもくと歩く。樹林帯が開け、岩が現れると頂上は近い。頂上で写真を撮った後、甲武信小屋へ下り、外の屋根がある休憩場所でほっとして、ビールで乾杯する。
小屋から木賊の捲き道を行き、少し戻って近丸新道に入る。長い下りだった。徳ちゃん新道の分岐から徳ちゃん新道を下るが,途中で暗くなりヘッドランプを点けての下りとなる。雨にぬれた下りでは、泥に足をとられ転ぶこと数回、皆お尻の汚れが目立つ。

2011年8月14日日曜日

北ア 槍ヶ岳 北鎌尾根


                                                              平成23年8月14-16日 
                                                           
                                    堀口、吉岡、隅田、高橋、武藤、末松
                                      氷河公園散策=大木場、恩田
                                                                      
武藤 記、

■8/13
 八王子チーム23時に集合。途中、新宿チームと合流し、沢渡の駐車場に到着。軽く飲んだ後、夜空のもとテントは張らずにマットにシュラフカバーのみで就寝。
■8/14
 夜明けとともに起床、本日はBCのババ平までということで炎天下の中、終始のんびりムードで移動。ババ平BCに到着後は水場近くにテントを3張り設営後、お待ちかねの宴会タイム。銘々が槍沢ロッジで手に入れたビールを冷やし、乾杯。
 夕食担当は堀口さん。キュウリの塩もみ&スパムを頂いた後も海草サラダ、マッシュポテト、五目ご飯、ミョウガにショウガを加えた味噌ごま風味の冷やしうどんとフルコースで。残さず食べて、満腹となったところで20時前に就寝。
■8/15
 4時起床。吉岡さんが白米から炊いたご飯に佃煮、味噌汁を頂いた後、氷河公園に向かう大木場さんPと別れ、いざ北鎌尾根へ。起き抜けの体をゆっくりと慣らしながら1時間半程度で水俣乗越に到着。
 ここから登山道を外れ、天上沢へのガレ道を下る。急勾配だがしっかりとした踏み後があったものの慣れないガレ場で若干、腰が引け気味となってしまった…少し下った雪渓地帯に入ったところで怪我をおって敗退(?)という先行Pと入れ違いとなる。さらに下り、間の沢との出会いを過ぎ、枯れた沢沿いを歩くこと1時間程度で北鎌沢との出会に到着。この間もバランスを崩しまくりながら歩いていたところ、吉岡さんから苦笑の言葉を頂く…涙。

 ここから今回の核心部のひとつ(?)北鎌沢出会から北鎌のコルまでの登り。出会から上を眺める限りでは素直に進んでいけば良さそうだなと隅田さん。過去の山行記録を参考に二股から右股に入る際に水をくみ上げ。人一倍、水を消費する自分は無駄かなーとも思いつつ、心配で3リットル分のプラティパス+1.5リットル分のナルゲンボトルを満タンに。ずっしりと重くなった荷を背負いつつ、右股を上へ上へと歩く。右股上部では水が涸れていることも多いとのことだったが、右股に入ってからも少量ながらも水量があった。沢が枯れた後、コルへ上がる道で自分ひとり、歩きに夢中になるあまり、踏み後からそれたガレ道に入ってしまい、少々立ち往生。踏み後へトラバースした際に少々すべり落ちる…己の軽率さを反省しつつ、北鎌のコルへ到着。

 ここで登攀装備を装着し、出発。天狗の腰掛けまでは明瞭な踏み後も多く、歩きやすい状態であった。と、この辺りで雲行きが怪しくなり、天狗の腰掛けのピークにきたところで先行Pと遭遇。天候悪化を懸念し、まだ時間は早いがすでにビバーク準備に入ったとのこと。我々はもう少し先に進みましょうということで歩き出したもののすぐに降雨があり、ガスで前方の視界がなくなる。

 天狗の腰掛けのピークのすぐ下に屋根付きの岩だながあった為、そこで雨宿りしつつ、天候の回復を待つが、状況は変わらず。本日の行動終了を決定。堀口さん、末松さんが岩だなに2人分のツェルトを張り、残り4名が岩だなの下、充分な広さの平坦な場所にタープを張り、ビバーク(訓練)準備。個々に夕食をとった後は早々に就寝準備。自分は軽量化の為、シュラフなし。タープの下、フリース・ダウン・レインウェアを着込んだうえにシュラフカバーをかぶり、さらにそのうえに隅田さんとふたりでツエルトをかけて就寝。

 夜間は風が強く何度か寝たり起きたりを繰り返したものの、寒さに凍えるようなこともなく朝を迎える。満点の星空の下、というわけにはいかなかったが目前に独標をとらえつつの快適なビバーク(訓練)となった。
■8/16
 4時過ぎに起床。個々に朝食をとり、余分と思われる水を0.5リットルほど捨てる。5時過ぎに今回の核心、独標~槍ヶ岳へ向けて出発。独標以降にも踏み跡もあるが、必ずしも正解(に近い)ルートというわけでもないということで堀口さん、吉岡さん、隅田さんが慎重にルートを選択、我々も続く。独標のトラバースルートは過去の山行記録で予習していたつもりであったが、やはり、その高度感に緊張感を隠せず。  落ち着いて進んでいけば、スタンスもホールドもしっかりとしたものがあるのでそれほど怖くはないが、まだ、こういったルートに慣れないていないのか、つかんだ石がぽろっ、体重を乗せたザレ道でずるっ、といった感じでところどころ緊張。それでも歩いているうちに少しづつ、その感覚がつかめたような気がする。まだまだ気がするだけかもしれないが…午前中の間にガスが出てきてしまい、天候も悪くなりそうだということで少しペースをあげて、槍の穂先の基部、北鎌平付近に到着。

 吉岡さん、隅田さんが偵察の為、ザイル持参のうえ、先行して槍の穂先をすすむ。下のチムニーに到着した吉岡さん、隅田さんより連絡が入り、下のチムニーとりつきに到着。短いピッチだが念の為、ザイルを張って頂き、我々初心者チームも一人づつ上っていく。ガスっていて穂先は見え隠れしている状態だったが、かの有名な「Berg Heil」のプレートを見つけ、ルート終了が近いことを知る。

 ここから上のチムニーには上らず、上のチムニーとりつきから少し右にそれたルートを上るようザイルを伸ばし、槍の穂先へ。ラストの堀口さんがザイルを回収し、全員が穂先にそろった時点で12時半。記念撮影などしつつ、
雪標入会以来、初の完登の握手。感無量でザイルをザックにしまい、肩の小屋へ。ここで装備をとき、小休憩の後、下山開始。
 実は最後の核心はここから…ババ平でのテント撤収を含み、20時までに鎌トンのゲートを越えねば、ということでペースをあげて、ながいながい下りを歩く。横尾山荘でゲートクローズの時間とタクシー会社の連絡先を確認。高橋さんの交渉と気合いの下山で本来許されていない(?)カッパ橋までタクシーを呼んで頂き、全員乗車。20時過ぎに無事、沢渡の駐車場に到着し、15時間行動の末、ようやく一息。
 そのまま八王子にむかったところで終電もない為、八王子チームはファミレスでの遅い夕食を挟み、翌2時ごろに八王子着。大木場さん、堀口さん、武藤の3名は八王子の改札横で駅ビバ。5時半過ぎの始発を待っての解散となりました。
初の夏合宿、自分の未熟ぶりを再認識する3日間ではありましたが、少しづつでもステップアップしていけたらよいな、と思っています。なによりも楽しい合宿でした。皆様、ありがとうございました!

水俣乗越から天上沢へ下る

ミヤマダイコンソウ(水俣乗越から天上沢へ下る途中)

水俣乗越から天上沢へ下る途中から

北鎌沢右俣上部に咲くニッコウキスゲ

天狗の腰掛でビバーク

天狗の腰掛でビバーク
【記録】末松真人
今回の北鎌尾根は、私にとって“初めて尽くし”でした。
●初めての北鎌尾根
●初めてのバリエーションルート
●初めて雪標合宿
従って、かなり準備や装備の不足や過剰があり、行動にも課題がたくさん残る結果となりました。技術不足とあわせて、皆さんにお気づかいいただくことになり、心苦しかったです。
ただ、課題が残るというのは、次に向けて改善できることですので、記録に残して糧にしようと思います。

①    装備について
私の性格も影響しているのですが、不要なものが多過ぎました(70リッターザック満タン)。衣類、食糧など。それが、緊張が長時間続くバリエーションルートの場合、行動の重しになることを痛感しました。
また、食糧も、お湯や水を使う調理が必要なものが多く、行動食に適したものが少なかったという、バランスの悪さに後で気づきました。結果的に3日目のバテにつながりました。

②    1日目:上高地~ババ平 (8:00~14:00)
このルートは経験があり、平坦であることもわかっていたので、ハイキング気分で歩くことができました。実はテント泊も初めてだったので、ババ平での設営については手とり足とり教えていただきました。まずは“モノ”から入るタイプの自分としては、小遣いをためて自分のテントを購入し、どんどん使ってみようと思いました。
さらにシュラフで寝るのも初めてでした。今回、スリーシーズン用のISUKAを購入したのですが少し暑かったです。ただ、ファスナーを少し開けてTシャツで寝れば十分でしたので、買い物としては成功でした。

③    2日目:ババ平~水俣乗越~北鎌沢出合い~北鎌コル~BP(5:30~14:30)
さすがに荷物が多過ぎ翌日が不安だったので、テントに装備の一部を置いていきました。このとき、行動食になるもの(カロリーメート、ようかん、柿ピー)まで置いていったのが、3日目の苦労につながるとは、まだそのときは気づいていませんでした。
水俣乗越までは快調でした。そこから北鎌沢出合いまでが、初バリエーションルートの第一歩だったのですが、さすがに気疲れしました。というのも、当たり前の話かもしれませんが、踏み跡はしっかりあるものの普通の登山道に比べて歩きにくいこと。滑りやすいザレザレの次は、崩れやすいガレガレ。途中で4人組のパーティーとすれ違ったのですが、何でもそのうち1人が足をくじいて、北鎌を断念して引き返すのだとか。油断は禁物です。
右俣分岐がわかりにくくそこでの間違いが事故につながったケースもあったようでしたので、どんなところだろうと思いましたが、私の場合は先輩方の後をついていくだけだったので、今回はルートを探す気苦労はなかったです。ただ、本来はそれもあるのだと思うと、経験と準備の重要性を改めて実感しました。
汗かきの私としては、この日の心配事は「いつ水を汲めばいいのか」でした。「ここで汲むんですか?」と3回くらい先輩方に聞いたような気がします。この日は、右俣を登ってしばらくのところで、最後の水場がありました。ハイドレーションに2.5リッター、袋に1リッダーの合計3.5リッターを持ち上げましたが、そこから北鎌コルまでの激しい登りの間でかなり消費してしまい、3日目に不足しました。天候にもよりますが、私の場合は夏場は4リッターほど必要だと感じました。
北鎌のコルから1時間半ほど進んだあたりで天候が崩れ、独標手前でビバークすることになりました。これまた“初ビバーク”でしたが、場所がよかったためか、雨にも濡れず快適でした。ただ、夜は満月の明るさと、風がタープを巻き上げる音でほとんど寝ることができませんでした。

④    3日目:BP~槍ヶ岳~槍沢~ババ平~上高地
 3日目の朝食で、失敗してしまいました。水が少なかったこともあり、持ってきていたアルファ米やカップヌードルは食べず、チョコやブランデーケーキなど行動食になるものの、朝の段階でほとんどを食べてしまいました。結果的に、前半は快調だったのですが、行動食を切らした後半は、みるみる歩行スピードが遅くなり、結果的にみなさんから遅れをとってしまいました。
 穂先までのルート自体は、前述の通り、先輩方の後をついて行きました。ただ、一人だとルート探しがかなり難しいと感じました。帰ってきて調べると、北鎌歩きのコツは、「迷ったら直登」とありましたが、確かに我々が巻いているルートを直登している単独の方もいらっしゃいました。
 今回はかなりロープを出していただいたこともあり、また6人パーティーだったので、時間的にはかなり費やした方のようです。独標手前のBPを5時半に出発し、槍の穂先に到着したのが13時頃でした。
 実はこの日、この後の下山が、私にとっては最も苦しかったです。前述の通り行動食と水不足のおかげで、完全にガス欠に陥りました。時間もかかってしまい、上高地到着は19時45分。トンネル閉鎖の20時に、なんとかギリギリに間に合った次第です。


独標トラバース

ミヤマオダマキ?
隅田 記

- 北鎌沢は一気に稜線に突き上げている沢で、辛くはあるが一気に高度が稼げるし、比較的歩き易いとの印象。 チェンのおかげ? もあって楽勝で北鎌のコルに到着。


- 尾根の縦走に関しては悪い所は殆ど無く、西穂の縦走に毛の生えた程度との印象であるが、浮き石が多いのと、ルーファイが難しいと感じた。 - 槍の穂先では下のチムニーを登ってから、その上にあるチムニーを登るのが正式なルートの様であるが、(ウェストンが登頂した時に登ったチムニー) 踏み跡に釣られて右に回り込んでしまった為、山頂に着く頃にはザイルが重くて参った! 反省!
- この夏、ババ平をベースにして単独日帰り北鎌尾根を計画していましたが、偶然にも合宿が同ルートになったのはラッキーでした。また30年ぶりに槍ヶ岳山頂に立てたので満足度100%の合宿でした。 
- 帰路は高橋さんの頑張りのおかげで、全員無事に釜トンを通過できました。為せば成る! を学んだ気がしました。 感謝です。

独標トラバース

独標トラバース
 8/14 
 前日、新宿と八王子に分かれて出発する。新宿組は定刻スタートし、八王子組に連絡すると重大トラブル発生とのこと。何事か?と電話すると、高橋車のエンジンが掛からずJAFを呼んでいるという。毎回何か事件を起こすおじさんだな~高橋さんは・・・。JAF到着、バッテリー上がりと判明、20分遅れで出発したという。
 沢渡駐車場でシートを敷き、野天で一杯やって仮眠。朝が明けて普段よりゆっくり、ジャンボタクシーで上高地に向け出発する.上高地から梓川を遡り、槍沢ロッジでビールを仕入れて今日のテン場、ババ平に設営する。おじさん二人は、いい気持ちになって明るいうちに天幕にもぐりこみ寝てしまう。夜中暑さで目が覚めると狭いテントに人があふれていた。シュラフから出て何も掛けずに寝ようとするが,なかなか寝付けずに困った。
8/15
 朝、食当で生米を持っていったが、上手に炊けず焦がしてしまった。あと若い人がいるのにいつもの量しか(8人で5合)持っていかなかったので、若者に腹いっぱい食べさせてあげることが出来ませんでした。スイマセン

 ババ平から水俣乗越まで 朝一番だったので以外に順調、でもその先天上沢を下り、北鎌尾根の稜線を見るとご馳走様、お腹一杯・・という感じ。乗越からざらざらの急斜面を下り、雪渓の脇を通って岩のごろごろした沢を下って、やっと北鎌沢出合いに到着。前回一人で来た時は、手前の沢を登って迷ったので見上げるコルが遠く見えたことでした。途中二股で2日分の水を各自補給して、重くなったザックを背負いコルを目指して出発する。30分位毎に休憩をいれ、急な大岩の間を登りやっと北鎌沢のコルに到着する。
 この先天狗の腰掛まで、さらに登りが続いている。15時頃天狗の腰掛に着いてしばらくすると雨が降り出し、様子を見るが止みそうもないのでここで泊まることに決める。二人がハングした岩の下にある棚で、残り4名はその下の少し傾いた斜面に、それぞれツエルトやタープを広げる。今日の夜と朝は、ビバーク訓練なので食事は各自となっている。
8/16
 朝起きるとガスがかかったような天気だったが、しばらくすると青空に変わる。だが、ここからだと独標がじゃまをして 槍の頂上は見えない。
 天狗の腰掛けからアップダウン、トラバースを繰り返し、独標の取り付き点に到着。ここから独標のふもとを右へトラバースする。途中1箇所クラックを登るところでロープを出す。その先でも一段岩を降りる悪い段差があったが、シュリンゲがかかっていたので利用させてもらう。トラバースが終わり独標の頂上目指して登り,天狗の腰掛から見えたピークのひとつ奥のピークに上がった。
 独標から北鎌平は、意外と遠く見える。再びアップダウン、トラーバースを繰り返し、北鎌平に着くと槍の頂上はすぐそこ、本当に近く感じた。槍の穂先へは、チムニーの下からロープを出して登り、二つ目のチムニーは右から捲いて頂上に飛び出す。
 肩の小屋から続々と登山者が登ってくる。今日の最高齢は75歳のおじいさん、我々のパーティーにも63歳と60.3歳のおじいさんがいたけど、かないません。他には、若いカップルが目立ちました。
 肩の小屋から上高地は、分かっているけど遠~~い。ババ平まで一気に降りてテント撤収、さらに延々と歩きました。鎌トンの入り口閉鎖が20時ということが分かると、我々に残された時間はありません。徳沢と明神の途中からヘッドランプをつけ歩きました。
 この下山で活躍したのは、60.3歳のおじさんです。横尾からタクシー会社に電話を入れ、一人先行して下り、最終的にはタクシーを河童橋まで上げて(内緒)待っていてくれました。おかげで河童橋に19:45全員到着、即タクシーに乗り込み鎌トン出口を19:58に無事通過しました.。

吉岡 記。

北鎌平の下から ガスが晴れた瞬間に見えました

槍ヶ岳頂上に到着

槍沢の途中


 横尾街道に熊あらわる
最終日、釜トンのゲートが閉まる前になんとかたどり着こうと、横尾から徳沢へ向かう途中、川沿いの道で先行していたハリキリおじさんと赤ん坊をおぶった夫婦が立ち止っている。
何かと思って近づくと、道端に設置された丸太を一生懸命齧っている子熊がいる
・・・どうしよう。 必ず近くに親熊がいるはず、とチュウチョしていると若手の武藤ちゃんがサッサと歩いて通り過ぎる。小熊はチラッと見上げただけで、また木をかじりだした。

氷河公園からの槍ヶ岳

2011年8月6日土曜日

奥秩父 小川山~瑞牆山


                                                              平成23年8月6-7日 
                                                           
                                         吉岡(YFクラブ講習会に参加)
                                                                      
1日目 小川山 
 新宿7時集合、出発8時ごろ 高速に入るなり渋滞、何時に着くのやら心配になりましたが、途中nana’sに寄って 廻り目平着13時ころ。天幕場が満杯で、下のキャンプ場まで戻ってテント設営。
講習は、兄岩で15時ごろスタート。18時ころまで頑張って、3本登らせてもらう。

 G’day mate 5.10c いきなり10cから取りつく。離陸が難しく、何回かフォールした後、やっとガバに飛びつきスタートする。中間の核心はレイバックではがされそうになりながら、なんとかクリアする。最後はハング下をトラバースして直上を試みるが、テンション。よく見るとさらにトラバースをすると楽に抜けられた。

 八王子ルート 5.9 チムニーからクラック・・・?忘れた。傾斜が強く見上げると見栄えがする。
 SUNDAY 5.9 2段くらい登った所からスタート、垂壁のクラックから被り気味に・・・・よく覚えていません

18時過ぎまで登って、皆さんはお風呂に、私は竿を持ってきたので一足先にキャンプサイトに戻って、お魚を・・・と思ったのですが、準備をしている間に暗くなり
それでもヘッドランプを付けて竿を振りましたが、やっぱり駄目でした。

2日目 瑞牆山 不動沢
本題はこれから、翌朝早く起きてさっそくイワナを狙います。しばらく当りもなく遡って行くと、平瀬でぐぐっと気持ちの良い感触、やった。思ったより良い型が上がりました。(約18cm)20cmに満たないのでリリース。  でも、以前上流のキャンプ場近くで上がったイワナは子供だったので、びっくりしました。
それではもっと、と釣り上るとすぐにさらに重たい感触で
グググッと、25cmがつれました。こんな所にもいるのですね。小川山は本当に良いところです。改めて好きになりました。


 気を良くして、瑞牆へ移動、現地で杉野さん(有名な)パーティーと合流して 屏風岩へ向かう。
人数が多いので2パーティーに別れ、私は杉野さんとエンペラータワーに行く。私がテーピングなど準備をしている間、あっという間に3本のルートにトップロープを張ってしまう
順番待ちで5.9のクラックルートを登り、次に5.10bを登ろうという頃、雨が降り出し、雷もなりだし、どしゃ降りとなる。
しばらく様子を見ていたが、少し下にある岩小屋ルーフに移動して天気待ちをする。が,ひどくなるばかりなので中止の決定が出る。

エンパイア・ジャム 5.9