2010年8月13日金曜日

北ア  剱岳 真砂沢合宿


                                                             平成22年8月13-17日 
                                             堀口、平石、大木場、吉岡、隅田、牧野、柳澤(高)、柳澤(悦)、高橋
                                                                                 目(記)

平成22年8月13日~17日
北ア 剣合宿
先発隊:吉岡、高橋、目
後発隊 :大木場、牧野、堀口、隅田、平石、柳澤夫婦

今回は天気に恵まれず1日しか行動できなかったのですが、自分にとっては、とても中身の濃い合宿となりました。
当たり前のことですが、余計な荷物は持っていかない、ロープを忘れない、ルートファインディングは諦めちゃダメ。これは肝に銘じたいと思います。
ロープを忘れてしまい(←ありえませんねぇ)、堀口さんと平石さんをCフェースに巻き込んでしまったことは反省しています。しかし、4人で3本のロープを使って効率よく登る方法、登ってくる人のビレイを体験できたのは良かったです。

Cフェースは、ホールドやスタンスがたくさんあり、傾斜もそれほどきつくないのですが、モタモタしっぱなしで、楽しく登ることができなかったのが残念でした。来年の夏合宿に向けて、クライミングとロープワークをしっかり練習していきたいと思います。

8/13 くもり
(先発隊)7:00扇沢―7:40黒部ダム ―8:45内蔵助出合―11:20内蔵助平-13:20ハシゴ谷乗越― 15:00真砂沢

8/14 雨
(先発隊)5:30起床、悪天のため停滞。
(後発隊)14:00真砂沢到着

8/15 くもりのち夕立
4:30起床 6:30出発
八峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート:堀口、平石、吉岡、目
7:20長次郎出合―10:00 登攀開始―13:20 Cフェースの頭―14:15下山開始―18:20 5,6のコルー18:50雪渓―20:30真砂BC

8/16 くもり時々雨 
天候不良及び休養のため停滞。吉岡、高橋は下山。

8/17 快晴
7:20真砂BC-9:20ハシゴ谷乗越―14:55黒部ダム駅―15:50扇沢

8/13 高曇り。前夜、扇沢Pで仮眠。

5:30起床、6:00すぎに切符売り場に行くと、既に長蛇の列。始発6:30が満員のため、次便7:00発のバスで黒部ダムへ。天気予報は15:00以降雨とのことなので、ハシゴ谷乗越し経由とする。ラジオ体操をして出発。砂利道を少し歩き、旧日電歩道の表示板の所から黒部川まで一気に下る。

川沿いの道は歩きやすかったが、途中2箇所の雪渓は恐る恐る通過。内蔵助出合から先が長かった。淡々と歩く吉岡さんにゼーゼー言いながらついていく。ハシゴ谷乗越をすぎ、下りになったので、これで楽チンかな!と思いきや、ザックが重く、特にハシゴを降りるときにずっしりくるため、下りもヒーヒー言いながら慎重に下った。真砂沢の雪渓を横断して反対側に渡り、沢沿いを少し登ってやっと真砂沢ロッジに到着。

テントを設営し、早速乾杯。予報どおり雨がポツポツ降り始めた。かなり疲れていたので、夕食後、すぐに就寝。明日の天気予報は絶望的だが、外れますように・・・。

最初の雪渓

内蔵助平

真砂沢ロッジ キャンプ場



8/14 降ったりやんだりの天気のため、源次郎尾根は諦め、停滞。

朝食に、スープカレーとナンをいただく。おいしすぎ!ということで、食っちゃ寝の一日となった。暇なので、炸裂する高橋さんトークを聞きながら、吉岡さんは朝からチビチビ。外は、時折、土砂降りになったり、強風が吹いたりで荒天。

はたして後発隊は、やってくるだろうか?と3人で心配していたところ、お昼頃、大木場さんから無線が入る。今、剣沢とのこと。こんな悪天の中、みんな真砂にむかっていることに感動した。14:00頃、ずぶぬれ君になった後発隊が到着。テント設営後、寒いだろうけどビールで乾杯。にぎやかな夜を過ごした。



                                                                            平石(記)、


8/14土曜の入山は雨のため扇沢からアルペンルートで室堂。
真っ白な景色の中出発、雷鳥沢を上がっていくと
本格的な雨、下山者とのすれ違いもなんだか多いし、そして寒い。
剣沢を下り先発隊の待つ真砂沢に到着、気温は高く感じた。
8/15日曜は様子を見ながら起床。
まぁなんとかなりそうな天気なので
源次郎尾根Pと一緒に6時半出発。
長次郎谷の出合で別れる。
出合で休憩しているときに降りてきたパーティと会話。
上の方はガスっていてやめたとのこと。

とりあえず我々は行ってみることに
途中クレバスがぱっくり、2~3歩踏める岩がでていたので
それを利用して突破。
あとはひたすら詰めて行くと、熊の岩にテントが張ってあるのが見え、
Cフェースを登っているパーティも複数確認できた。
雪渓から取付きの途中まで上がって準備を開始。

ここで某Sさんがロープを持ってきていないのが発覚。
協議の結果、4名(吉岡、堀口、平石、目)でCフェース劔稜会を登ることに決定。
ガスが濃いなか登攀開始。
平石-目-堀口-吉岡の順で登る。


1ピッチ
ちょい濡れていたけど、傾斜ゆるいので問題なし
せっかくNPを持ってきたので以後積極的に使う。
2ピッチ
易しい、ここも乾いていた。
先行Pに追いついた。

3ピッチ
全濡れ、びちゃびちゃ、沢登り的。


4ピッチ
ここは乾いていた。
リッジ沿い、目さんの時にガスが晴れて高度感バッチリ。
平石のミスで目さんのロープをトラバース箇所の支点に掛け忘れたので
堀口さんにちょっと待ってもらい。安全を確保。
リッジに馬乗りになった目さん、そっちの方が怖いでしょ。

5ピッチ
あっさり終わってしまいましたぁ。
このころガスが晴れて
景色は楽しめたのでよかったかな。

Cフェースの頭で大休止。
源次郎Pと交信。
まだⅠ峰手前とのこと、堀口さんが敗退を勧める
さてまたガスが濃くなり
踏み跡をたどる、途中で雷鳥の親子と出会い、
雷鳥と反対方向へ進んだ、しばらく下降すると
ここで懸垂しなさいといわんばかりの支点があり
迷わず懸垂開始。

しかし次の支点に残置がスリングなど一切無いので
自分たちで作る。
空を見上げると雲行きが怪しい。

堀口さんが降りてみると
途中頼りない懸垂点があったりし
4人がなんとか立てる潅木があるところで
懸垂支点を作る。平石も途中の懸垂支点を補強しに降りてみるが
ハーケン打つと岩が裂けたりして利かない。
雷が鳴り出し、雨脚があっという間に強くなりまたずぶ濡れ。

3回目の斜め懸垂で三ノ窓側の雪渓脇に降り立ち
2ピッチザイルを出して5・6のコルに到着。
ちなみに正解は右へ右へと踏み跡をたどるとのことでした。
雪渓に降り立った後のブヨにはまいりました。。

長次郎谷を下降している途中でヘッドライト点灯。
真砂沢BCに戻ったのは20時過ぎでした。
ところで、源次郎Pが帰ってこない
無線で状況が聞こえる、
後で聞いた話だと1ピッチ懸垂に1時間を要したとのこと。
遅い夕飯をとり、とりあえず何かあった場合に備えて
うつらうつらしながら待つ。
戻ってきたのは明るくなってから、出発から24時間後でした。
皆さん元気に戻ってきて安心しました。

ということで長い1日が終わり8/16は停滞、
8/17は快晴で最高の?下山日和。
ハシゴ谷乗越を通って黒四ダムまで歩きました。
久しぶりに良い景色を目にして終わりよければ全て良しと
勝手に思っていました。

ということで源次郎I峰中谷ルートはお預け~、また行きましょう。

2010年8月8日日曜日

奥秩父  笛吹川 東沢本流下部ホラ貝のゴルジュ  沢登り


                                                平成22年8月8日  
                                                     堀口、吉岡


1週間前の焚き火跡??

ゴルジュ入口の泳ぎ(ザイルで引っ張ってもらい楽チン)

先行のガイドパーティー総勢7名 震えながら待ちました。

アブミトラバース

アブミトラバースの最後、セカンドは怖い

「関東周辺の沢」によればチョックストーンの滝とあったが、記憶が飛んでいます


河原状からまた泳ぎ、昨年は右のクラック(写真には写っていません)を登ったとのことですが、強い味方があったので挑戦。
(この前に味方なしで行ったのですが、Uターンしています。)
右側かなと思っていったのですが、左に一手ガバホールドがあって、そのままクラック沿いに登りました。
その上は、ウォータースライダーのように右に左にU字溝を滑り落ちてくる水の迫力に圧倒されます。手足をつっぱたり、堅い股関節を思いっきり広げて何とか突破出来ました。
リードしてくれた堀さんに感謝。
短いけど、迫力のあるゴルジュでした。

気付いた事
カッパを着て泳ぐと首から水が入り閉めていた袖口に溜まってしまう。
 リードするときはカッパを脱いで寒さを我慢して泳いだほうが良いかな?
釜を泳いで滝に向かうときは、先入観にとらわれず、何処が登れるか良く見る事。